ホーム > 本・映画など > 本 思想 >  

ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎

(2004.1作成)

 20世紀を代表する哲学者であるカール・ポパーとルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、1946年10月25日の夜に、ケンブリッジ大学の一室で、一度だけ会いました。
 モラル・サイエンス・クラブの会合にゲスト・スピーカーとして招かれたポパーの話にウィトゲンシュタインが反発し、火かき棒を振り回し、約10分間の出来事の後、ウィトゲンシュタインが部屋から出て行ったと言われています。

 この火かき棒事件の真実はどうであったのかについて、昨年、面白い本が出版されました。

 デヴィッド・エドモンズ(David Edmonds)&ジョン・エーディナウ(John Eidinow)(二木麻里訳)
『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎』<原著:Wittgenstein's Poker ;The story of a ten-minute argument between two great philosophers, 2001>
(筑摩書房、2003年、\2,900(税別) )です。
 著者は、イギリスのBBCに属する2人のジャーナリストで、原著発行後すぐに人文書のベストセラーリストに加わったそうです。

 カール・ポパー(森博訳)(原題:Unended Quest, An Intellectual Autobiography)『果てしなき探求 −知的自伝』(岩波書店、1978年、当時\1,500)173頁以下に、ポパーによる記述があります。しかし、どうも、ポパーの記述どおりではなさそうです。

 なお、昨年は、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』が岩波文庫として刊行されました(野矢茂樹訳、岩波書店、2003年、\700(税別))。その「序」では、
「本書が全体としてもつ意義は、おおむね次のように要約されよう。およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。」「本書に表された思想が真理であることは侵しがたく決定的であると思われる。それゆえ私は、問題はその本質において最終的に解決されたと考える。」
と述べられています。
 読もうと思っているのですが、理解が追いつかない感じです。
タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック


 


   ホーム > 本・映画など > 本 思想 > ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎