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●ミレニアム スティーグ・ラーソン(著)

ミレニアム スティーグ・ラーソン(著)

 友人から勧められて読んだ。確かに面白い。
 ハッキングにより情報を収集する場面等があり、そんなことが果たして可能なのかなと思うが、もしかしたら可能かも知れない。小説の中のことだから、現実には不可能だとしても、あっておかしくはないのだが。
 第5巻までの構想だったが、著者が死亡したため、第3巻で終了とのことであるが、第4巻の原稿が残されているという情報もあるようである。

 第3巻下の解説を池上冬樹氏(文芸評論家)が書いており、その中で、次のように書かれているが、全くそのとおりだと思った。
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 要するに『ミレニアム』三部作には、ミステリのジャンルのすべてが注ぎ込まれているのである。本格ミステリ、ハードボイルド、ノワール、警察小説、サイコ・スリラー、スパイ小説、そしてリーガル・スリラーと各ジャンルを味わうことができる。しかもそのレベルは極めて高く、ひとつひとつが意外性と迫力に富んでいるから驚く。
 しかも、国家をくいものにする資本主義の矛盾、ジャーナリズムの正当性、女性への暴力、人身売買、強制売春といった社会的なテーマを正面から捉えつつ、物語の昂奮をたっぷり味わうことができるから、なおのこと読み応えがある。あらゆるジャンルを包含した、きわめて社会性の濃い、豊かな現代小説といえるかもしれない。
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スティーグ・ラーソン (著), ヘレンハルメ美穂 (翻訳), 岩澤雅利 (翻訳)
早川書房 各¥1,700

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上・下
(2008/12) 
 

ミレニアム2 火と戯れる女 上・下
(2009/4) 
 

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上・下
(2009/7) 

早川書房ニュースリリース

 

書評 毎日新聞
書評 産経新聞 
スウェーデンあらかると

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