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●リンカーン弁護士 上・下 (講談社文庫) ○The Lincoln Lawyer (2005) マイクル・コナリー (著), Michael Connelly (原著), 古沢 嘉通 (翻訳) michaelconnelly.com 固ゆで卵で行こう! 読み始めた頃は、アメリカ的拝金主義などがイヤな感じがして、読む気力が続かなかったりしたが、途中から非常に面白くなった。その後は、眠るべき時間になっても、一気に読んでしまった。 ヤマもいくつかあり、飽きさせない。 評価が高く、いくつかの賞を取っているのもうなづける。 映画化され、2010年に公開ことなので、映画も楽しみである。 既に続編として、The Brass Verdict (2008)が出版されているとのことである。 なお、第1部のタイトルであるPretrial Interventionが刑事調停と訳されているのは変だなあと思った。 英米法辞典(田中英夫編集) を見てみたら、 「裁判前の事件処理;刑事調停 広義ののdiversion programに含まれる刑事事 犯の処理方法のの一種の総称。初犯の軽罪犯である等の一定条件をを満たす者を 対象に、関係人の合意と裁判所の承認に基づき、刑事訴追を行わずに、 probation(保護観察)等の柔軟な取扱いに付し、まず社会内処遇を試みる制度」 と記述されていた。 訳者は、これを参照したのかも知れない。でも、調停というのは適切な訳語ではないように思う。 |
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