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●女神の天秤 (講談社文庫) ○The Associate (2001) フィリップ マーゴリン (著), Phillip Margolin (原著), 井坂 清 (翻訳) 登場人物 ダニエル・エイムズ 弁護士 ケイト・ロス 調査員 アーロン・フリン 弁護士 キーワード ポートランド、薬害訴訟 マーゴリンのリーガル・スリラーは読むことにしているのだが、この本の邦訳が出ていたことを知らなかった。アマゾン・マーケットプレイスで入手可能だったので、購入し、届いた日に読んでしまった。 マーゴリンの他のリーガル・スリラーと同様に、非常に面白かった。 面白い本の場合でも、かなり読み進んでからはじめて面白さを感じるようになることがあるが、この本は最初のあたりから惹きつけるものがあり、中断なしに読んだ。 オレゴン州ポートランドの大法律事務所リード・ブリッグズ(正式にはもっと長い名前である。)のアソシエイト弁護士(勤務弁護士)ダニエル・エイムズと、その事務所の調査員で元警官のケイト・ロスが主人公である。 ダニエルは薬害訴訟の被告である製薬会社の弁護チームのメンバーだったが、原告側弁護士アーロン・フリンに開示する証拠書類のチェックミスを問われて、パートナー弁護士アーサー・ブリッグスから解雇された。その後、アーサー・ブリッグスが殺され、殺人の嫌疑を受ける。 7年前にアリゾナ州で起きた誘拐殺人事件も絡んでくるなか、エイムズは命も狙われるようになる。 なお、邦題をなぜ「女神の天秤」にしたのかがわからない。アソシエイトという言葉が一般にはなじみにくいことを考慮したのであろうが、原題と離れすぎているし、内容にぴったりの邦題でもないだろう。アソシエイト弁護士あるいは勤務弁護士というタイトルの方はよかったのではないだろうか。本文の中ではアソシエイトを平弁護士と訳していた(p.20,p.47など。なお、アソシエイトと訳している箇所もある(p.50など)。)。でも、「平弁護士」というタイトルは使いにくいだろう。 また、パートナーを「代表弁護士」と訳している部分(p.49,p.323など)があるが、パートナーは代表弁護士とは限らない。パートナーのうち、一定の者が事務所を代表するにすぎないと思われる。 p.54 尋問に対する異議 p.59 尋問に対する異議 p.127 慰め・激励 p.206 反対尋問 p.213 反対尋問 p.214 尋問に対する異議 p.217 尋問に対する異議 |
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