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同一性保持権が問題となった判例リスト(2/8)

(1999.4作成)

4  東京地判昭和47年11月20日(無体集4巻2号619頁、判時689号57頁)
   マッド・アマノ事件第一審判決(評釈:中山信弘・ジュリスト614号131頁、宇井正一・判例評論175号27頁(判時709号141頁))
 他人の写真を素材とするモンタージュ写真をパロディとして作成し、写真集等に掲載して公表したことが問題になった事例
<○ 同一性保持権の侵害ー肯定  ○ 著作財産権の侵害ー肯定>
(第2次上告審判決によると、この判決は、著作者人格権及び著作財産権の両者の侵害を理由とする慰謝料請求を全額認容したとされる。)

4-2 東京高判昭和51年 5月19日(無体集8巻1号200頁、判時815号20頁、判タ336号194頁)
   マッド・アマノ事件第1次控訴審判決(評釈:阿部浩二・判例評論216号26頁(判時835号146頁))
 他人の写真を素材とするモンタージュ写真をパロディとして作成し、写真集等に掲載して公表したことが問題になった事例
<● 同一性保持権の侵害ー否定>
(第2次控訴審判決によれば、著作財産権侵害に基づく請求は適法に取り下げられたとのことである。)

4-3 最三判昭和55年 3月28日(民集34巻3号244頁、判時967号45頁、判タ415号100頁)
   マッド・アマノ事件第1次上告審判決(評釈:小酒禮・判解11事件・曹時35巻10号241頁、小酒禮・ジュリ723号106頁、渋谷達紀・法協98巻11号176頁、斉藤博・民商84巻1号38頁、斉藤博・判タ臨増439号119頁、播磨良承・判評262号31頁、阿部浩二・ジュリ743号280頁、半田正夫・マスコミ百選182頁、林修三・著作権百選118頁、田村善之・著作権百選(第二版)140頁)
 他人の写真を素材とするモンタージュ写真をパロディとして作成し、写真集等に掲載して公表したことが問題になった事例
<○ 同一性保持権の侵害ー肯定>  

4-4 東京高判昭和58年 2月23日(無体集15巻1号71頁、判時1069号21頁、判タ490号49頁)
   マッド・アマノ事件第2次控訴審判決(評釈:半田正夫・ジュリ789号49頁)
 他人の写真を素材とするモンタージュ写真をパロディとして作成し、写真集等に掲載して公表したことが問題になった事例
<○ 同一性保持権の侵害ー肯定>
(控訴人が著作財産権の侵害に基づく慰謝料請求をし、それを排斥したが、第2次上告審判決によると、第1次控訴審における訴えの取下げにより失効しているとされる。)。

4-5 最二判昭和61年 5月30日(民集40巻4号725頁、判時1199号26頁、判タ609号28頁)
   マッド・アマノ事件第2次上告審判決(評釈:石井彦寿・判解17事件・曹時41巻10号117頁、田村善之・法協106巻3号155頁、斉藤博・民商96巻6号818頁、半田正夫・判評340号48頁(判時1227号194頁)、半田正夫・ジュリ臨増887号248頁、林良平・著作権百選204頁、古沢博・著作権百選(第二版)204頁)
 他人の写真を素材とするモンタージュ写真をパロディとして作成し、写真集等に掲載して公表したことが問題になった事例
<○ 同一性保持権の侵害ー肯定>
(著作者人格権の侵害に基づく慰謝料額と著作財産権の侵害に基づく慰謝料額を特定して請求する必要があり、原審は、その内訳を特定していない請求について著作者人格権の侵害を理由に全部認容したとして、破棄差戻しをした。)。
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