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（1999.4作成） 48 東京地判平成 8年 2月23日＜平成2年（ワ）16311号事件等＞（判時1578号90頁、判タ933号216頁） 市史掲載用論文利用事件第一審判決 市が発行する書籍「市史」に掲載するために執筆して送付した原稿を編集者が改変して自己名義の論文として勤務先の高校の学内誌に投稿した行為につき、著作者人格権（同一性保持権、氏名表示権、公表権）、著作財産権（複製権）を侵害するとした事例 ＜○ 同一性保持権の侵害ー肯定＞ 48-2 東京高判平成 8年10月 2日（判時1590号134頁） 市史掲載用論文利用事件控訴審判決（評釈：半田正夫・判評463号51頁（判時1606号213頁)、三浦正広・コピライト1998年10月号10頁） 市が発行する書籍「市史」に掲載するために執筆して送付した原稿を編集者が改変して自己名義の論文として勤務先の高校の学内誌に投稿した行為につき、著作者人格権（同一性保持権、氏名表示権、公表権）、著作財産権（複製権）を侵害するとした事例 ＜○ 同一性保持権の侵害ー肯定＞ 49 東京地判平成 8年 2月23日＜平成5年（ワ）8372号事件＞（判時1561号123頁、判タ905号222頁） やっぱりブスが好き事件 漫画家の著作に係る原画の絵柄、セリフ等を改変して雑誌に掲載した行為につき、認定した事実関係の下では著作者人格権（同一性保持権、公表権）、著作財産権（複製権）等を侵害するとして損害賠償請求等をすることは権利の濫用にあたるとした事例 ＜● 同一性保持権の侵害ー否定＞ 50 東京高判平成8年4月16日（判時1571号98頁） 「目覚め」事件控訴審判決（確定） →36-2 51 東京高判平成 8年10月 2日（判時1590号134頁） 市史掲載用論文利用事件控訴審判決 →48-2 52 東京地（和解）平成 9年 1月22日（判時1595号134頁） 「父よ母よ！」事件 「一行詩父よ母よ」という書籍の題号に関し、原告書籍「父よ母よ！」著作者の人格的利益の侵害の有無が争われた事案について、裁判所の書面による和解勧告の理由が示されて、和解が成立した事例 ＜△ 和解＞ 53 仙台高判平成 9年 1月30日（知裁集29巻1号89頁、判タ976号215頁） 猪垣写真著作権事件 紀伊半島でアマチュア史家が撮影した石垣の写真を津軽中山に存在したとされる耶馬台城跡の写真として書籍に掲載した行為が、アマチュア史家の複製権、公表権、氏名表示権及び同一性保持権を侵害するとされた事例 ＜○ 同一性保持権の侵害ー肯定＞ 54 大阪地判平成 9年 7月17日（判タ973号203頁） ネオ・ジオ事件（評釈：岡邦俊・ＪＣＡジャーナル45巻9号54頁） 他人のテレビゲーム機の本体にのみ接続可能な専用コントローラーを、いわゆる連射機能を付加して製造、販売する行為が、ゲームソフトウエア並びにその上映による影像及びその動的変化について他人が有する著作者人格権（同一性保持権）を侵害しないとされた事例 ＜● 同一性保持権の侵害ー否定＞ 55 東京地判平成 9年 8月29日（判時1616号148頁、判タ954号262頁） 俳句学習誌添削事件 俳句学習誌に投稿した俳句が選者によって添削、改変されて同誌に掲載されたことにつき、著作者の黙示の承諾が推認されるとして、同一性保持権の侵害が否定された事例 ＜● 同一性保持権の侵害ー否定＞ 56 大阪地判平成 9年11月27日（判タ965号253頁） 「ときめきメモリアル」事件（評釈：岡邦俊・ＪＣＡジャーナル45巻9号54頁） ゲームソフトのプログラムの実行にあたってゲーム機のハードウエアに読み込ませて使用するデータを収めたメモリーカードを輸入し、販売した行為が右ゲームソフトの映画の著作物としてのストーリーを改変するものではなく、同一性保持権を侵害しないとされた事例 ＜● 同一性保持権の侵害ー否定＞ 57 最二判平成10年 7月17日（判時1651号56頁、判タ984号83頁） 本多記者反論権事件上告審判決 →33-3 58 東京地判平成10年10月29日（判時1658号166頁） ＳＭＡＰインタビュー記事事件 雑誌に掲載されたインタビュー記事を基にした書籍の出版につき、著作財産権及び著作者人格権（同一性保持権を含む。）を侵害するとされた事例 ＜○ 同一性保持権の侵害ー肯定 ○ 著作財産権の侵害ー肯定＞ 59 東京高判平成11年 3月18日（判例集等未登載、＜http://www.ne.jp/asahi/law/y.fujita/copy_r/hanketu990318.html＞参照） 三国志Ⅲ事件控訴審判決 →45-2 |
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