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■１０ （▼反・有責方向(2)） 最高裁第二小法廷 昭和５６年６月１９日判決 ＜昭和５６年（オ）第２６号＞ ＫＷ：頭蓋骨陥没骨折、開頭手術、説明義務 （裁判官：木下忠良、栗本一夫、鹽野宜慶、宮﨑梧一） 集民１３３号１４５頁、下民３１巻９～１２号１５４６頁、判タ４４７号７８頁、判時 １０１１号５４頁 ＜上告棄却＞ ＜評釈＞ 新美育文・判タ臨増 472号101頁（昭56民判解）、新美育文・ジュリ別冊 140号10頁（医療過誤判例百選第2版）、福間誠之・ジュリ別冊 102号94頁（医療過誤判例百選）、新美育文・ジュリ別冊 102号92頁（医療過誤判例百選）、田上富信・判評 280号24頁、須田清・日本法学 48巻1号162頁、新美育文・民商 86巻2号345頁 ＜審級経過＞ 昭和55年10月27日 高松高裁 判決 昭５１（ネ）４１号 昭和51年 2月25日 松山地裁大洲支部 判決 昭４６（ワ）１６号等 ＜要旨＞ 頭蓋骨陥没骨折の傷害を受けた患者の開頭手術を行う医師といわゆる説明義務の範囲 頭蓋骨陥没骨折の傷害を受けた患者に対して開頭手術を行う医師は、患者又はその法定代理人に対し、右手術の内容及びこれに伴う危険性を説明する義務を負うが、そのほかに、患者の現症状とその原因、手術による改善の程度、手術をしない場合の具体的予後内容、危険性について不確定要素がある場合にはその基礎となる症状把握の程度、その要素が発現した場合の対処の準備状況等についてまで説明する義務を負うものではない。 |
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