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■33 (有責方向(22)) 最高裁第二小法廷 平成13年2月16日判決 <平成10年(オ)第1382号> KW:虫垂切除手術、急性汎発性腹膜炎、ショック、敗血症、死亡 掲載誌は見あたらず <破棄差戻し> 【事案】腹痛を訴えるなどして虫垂炎の虫垂切除手術を受けたが、急性汎発性腹膜炎を併 発しており、手術直後からショック状態に陥り、敗血症で死亡した。 <審級経過> 第一審: 控訴審: 差戻後控訴審: 差戻後上告審: <要旨>▲ 【原審】担当医師が手術直後のショック症状を胸つい麻酔の影響と認識し、翌日午前中に おいても手術前に投与された鎮静剤ホリゾンの影響ないし脱水症状によるものと考 えていた点は無理からぬところであるなどと判断した。 【判旨】手術前に投与した鎮静剤ホリゾンの影響は投与時から時間の経過に従ってその影 響は次第に小さくなるものであり、脱水症状についても手術前から輸液の供給が継 続的に行われておりそれが不十分であったとはいえず、むしろ担当医師が敗血症な いしこれによるショックについての理解が十分でなかったため、症状についての的 確な把握ができていなかったことに起因する。 |
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