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◆刑事② （有責方向） 最高裁第三小法廷 平成１６年４月１３日判決 ＜平成１５年（あ）第１５６０号＞ ＫＷ：広尾病院刑事事件・上告審、医師法違反、死体の検案、届出義務 （裁判官：濱田邦夫、金谷利廣、上田豊三、藤田宙靖） ★刑集５８巻４号２４７頁、判時１８６１号１４０頁、判タ１１５３号９５頁、裁時１３６１号１頁 ★調査官解説：芦澤政治・判解８事件（曹時５９巻５号２２６頁、ジュリ１２７８号１３２頁） ＜棄却＞ ＜評釈＞ 野村稔・判タ 1238号4頁、髙山佳奈子・ジュリ別冊 183号8頁（医事法判例百選）、小川佳樹・ジュリ臨増 1291号187頁（平16重判解）、清水真・判評 572号49頁（判時1937号211頁）、上野治男・捜査研究 677号116頁、日本評論社・法時 77巻1号97頁、川出敏裕・法教 290号4頁、小泉良幸・法教 294号11頁（別冊・判例セレクト’04）、小川佳樹・刑事法ジャーナル 3号40頁、渕野貴生・法セ 601号124頁、磯本典章・学習院大学大学院法学研究科法学論集 12号351頁、小嶋勇・日本大学法科大学院法務研究 3号35頁、安井哲章・法学新報（中央大学） 112巻5・6号383頁 ＜審級経過＞ 第一審：東京地裁 平成１３年８月３０日判決 ＜平成１２年（合わ）第１９９号の１＞ 控訴審：東京高裁 平成１５年５月１９日判決 ＜平成１３年（う）第２４９１号＞ ＜要旨＞ 医師法二一条にいう死体の「検案」の意義 死体を検案して異状を認めた医師がその死因等につき診療行為における業務上過失致死等の罪責を問われるおそれがある場合の医師法二一条の届出義務と憲法三八条一項 医師法二一条にいう死体の「検案」とは、医師が死因等を判定するために死体の外表を検査することをいい、当該死体が自己の診療していた患者のものであるか否かを問わない。 死体を検案して異状を認めた医師は、自己がその死因等につき診療行為における業務上過失致死等の罪責を問われるおそれがある場合にも、医師法二一条の届出義務を負うとすることは、憲法三八条一項に違反しない。 |
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