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福島医大VBAC事件:H21. 2.26 和解(仙台高裁)

福島医大VBAC事件 和解についての報道

河北新報から
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090226t63043.htm
8500万円支払いなどで和解 出産時医療ミス

 出産時の医師らの不適切な対応で次女が脳性まひになり、4歳9カ月で死亡したとして、福島市の法科大学院研究生幕田智広さん(42)と妻の美江さん(42)が福島県立医大(福島市)に1億円の損害賠償を求めた訴訟は26日、医大が和解金8500万円を支払い、出産事故防止に向けた改善策を講じることで、仙台高裁で和解した。

 和解条項に盛り込まれた改善策は(1)妊婦やその夫から十分なインフォームドコンセント(十分な説明と同意)を得る(2)切迫子宮破裂の兆候を認めた場合、速やかに緊急帝王切開を行う(3)原告の意見を聞いた上で、医師や看護師ら向けの要領や指針を半年以内に作成する―が内容。

 記者会見で、智広さんは「判決を得たかった気持ちもあるが、和解は医療の在り方を考えてもらう上で有意義だったと思う」と評価。美江さんも「前(再発防止)に進んでいくことができる。次女の死は無駄ではなかった」と語った。
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毎日新聞から
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090227k0000m040061000c.html
分娩時医療過誤:8500万円で両親和解 仙台高裁

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原告代理人によると、医大側が遅延損害金を含む約8500万円を支払い、再発防止策として「帝王切開経験後の自然分娩(ぶんべん)の患者に子宮破裂の兆候を認めた時は、帝王切開を行うための具体的な準備を始める」などの内容。
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 和解成立後に記者会見した幕田さんは「具体的な改善策を盛り込めたのでほっとしている」と話した。


日刊スポーツ(共同通信)から
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090226-465200.html
出産時医療ミス、大学が8500万円払い和解

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 昨年5月の1審福島地裁判決は「分娩(ぶんべん)の経過を十分に監視せず、緊急事態への備えを怠った」と過失を認定。約7300万円の支払いを命じた。

 1審判決によると、次女の未風ちゃんは県立医大付属病院で1995年5月に誕生。自然分娩中に子宮が破裂し、帝王切開に切り替えたが手術に手間取るなどして仮死状態で出生した。重度の脳性まひになり、2000年3月に死亡した。

 和解成立後、智広さんは「長い時間がかかったが、1つの区切りがついてほっとしている。双方が納得する形で終結し、医療の在り方について有意義だったと考える」と語った。(共同)


読売新聞から
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20090226-OYT8T01201.htm
県立医大と両親和解 再発防止策が条件

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 和解成立後、記者会見した智広さんは7年近くの訴訟を振り返り、「長い時間がかかった。医療側と患者側双方が納得する形で具体的な改善案を作ることができたのは有意義だった」と語った。その上で「改善に向けてできることが有れば協力したい。これからが大事」と付け加えた。また、美江さんは「未風のことを通じて、医療が改善に向けて進んでいくのであれば、今回のトラブルは無駄ではなかったと思える。未風も分かってくれると思う」と涙を浮かべながら話した。

 原告側の代理人の藤田康幸弁護士は「改善条項は医大の診療体制を改善する効果だけでなく、医大と同レベルの対応しかしてこなかった医療機関の改善を促すだろう」と述べた。

 一方、同病院は「これを契機に、より一層安心して治療を受けていただけるよう努力したい」とのコメントを出した。


福島民報から
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=0&blockId=2874811&newsMode=article
8500万円支払いで和解 福島医大出産事故賠償訴訟  

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 控訴審では、帝王切開を経験した妊婦が次に通常出産するVBACについて、病院側の事故防止策が争点になった。原告側代理人の藤田康幸弁護士によると、和解条項には病院側がVBACの患者に切迫子宮破裂の兆候を認めた時は緊急帝王切開を行うための具体的な準備を開始し、必要な時は速やかに施術を行うことや半年以内をめどに医師や助産師など関係者向けの要領を作成することなど3項目を盛り込んだ。


朝日新聞から
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000902270004
出産事故対策の手順書作り条件

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 幕田さんは同日、手順書作りのための意見書を提出。帝王切開に移行するまでどれくらい時間がかかるかなど具体的な情報を提供するよう要望したほか、妊婦の初診から分娩に至るまで患者の情報を一元的に管理するコーディネーターの配置などを求めた。

 同病院医療連携・相談室の五十嵐宏治室長は「こうした指針は医療従事者にも妊婦にもプラスになる。実効性あるものになるよう全国の病院における医療体制を調査したい」と話した。
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