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H20. 1.24(最一小 決定)(△、帝王切開後に腹腔内出血により死亡)


 長野県軽井沢町が運営する国保軽井沢病院で女性(当時32歳)が出産後に死亡したのは医療ミスが原因として、遺族が町と担当医師に総額約1億8000 万円の損害賠償を求めた訴訟。

 最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は、遺族の上告を棄却する決定をした。
 これにより、約7200万円の賠償を命じた判決が確定した。

 第一審・東京地裁(H18. 7.26)は、賠償のうち、慰謝料について「患者には医師に対する信頼を裏切られたことによる精神的苦痛も生じるため、交通事故よりも高額になる場合もある」と述べ、2700万円とした。
 控訴審・東京高裁(H19. 9)も同額を認定した。

(時事、毎日など)


第一審:平成18年 7月26日 東京地裁 判決 <平17(ワ)5832号>
一部認容、一部棄却、控訴

要旨
帝王切開後に患者が腹腔内出血により死亡したことにつき、患者に腹腔内出血を疑うべき所見があったにもかかわらず、被告医師が患者の異常状態について腹腔内出血を含めて検索検討すべき注意義務に反した過失があるとされた事例

出典
裁判所ウェブサイト
判時 1947号66頁
医療判例解説 11号107頁
新日本法規提供

評釈
中山昌樹・医療判例解説 11号103頁


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