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H21. 3.27 東京高裁(5刑部)  ◆(刑事、東京女子医大、人工心肺装置)


 東京女子医大病院(東京都)で2001年、心臓手術中に人工心肺装置の操作を誤り、平柳明香さん(当時12歳)を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた同病院・元循環器小児外科助手の佐藤一樹被告(45歳)の控訴審。

 東京高裁(中山隆夫裁判長)は、死因について、脱血管の位置不良などにより、送血が続けられているのに相当な時間にわたって脱血がうまくいかず、頭部に血がたまった可能性が高いとし、佐藤被告による人工心肺装置の操作に起因するとは認められないとして、無罪とした第一審・東京地裁判決を支持して、検察側の控訴を棄却した。

 佐藤被告は、2001年3月、明香さんの手術の際、同装置の吸引ポンプを高回転にした過失により回路のフィルターを水蒸気で詰まらせ、血液がうまく抜き取れない脱血不能状態を招き、脳障害により明香さんを死亡させたとして、起訴された。

 なお、この事故では、カルテを改ざんした同病院元循環器小児外科講師(53)が証拠隠滅罪に問われ、2004年3月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受け、翌4月に確定している。


(読売、朝日など)

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