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町田市民病院(東京都町田市)で出産した際、生まれてきた男児が脳性麻痺になったのは、医師が分娩方法を誤ったのが原因として、横浜市青葉区の男児と両親が、町田市と男性医師に損害賠償を求めた訴訟の控訴審。 2003年6月7日午後5時40分ごろ、医師は吸引分娩を試みたが効果がなく、同6時半ごろに帝王切開を行った。男児は仮死状態で生まれ、新生児低酸素性虚血性脳症で脳性麻痺になった。 東京高裁(柳田幸三裁判長)は、医師は準備に時間がかかる帝王切開の用意をしている間に、胎児の吸引による分娩を始めたが、最終的にうまくいかなかったため、帝王切開に切り替えたとして、その判断に過失はないとし、病院側の過失を認めていた第一審・横浜地裁判決(H19. 6.26)を取消し、原告側の逆転敗訴判決を言い渡した。 第一審・横浜地裁判決は、母親の体格から、吸引分娩は難しかったとし、最初から帝王切開を選択していれば、早期に男児を取り出せたとして、医師の過失を認め、約1億3180万円の賠償を命じていた。 (産経など) |
ホーム > 医療 > 産科・判例 > H21. 5.13 東京高裁(12部) ●(吸引分娩、帝王切開、脳性麻痺、町田市民病院、請求棄却、原判決取消し) |