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H21. 5.28 静岡地裁  ○(脳内出血で入院中、人工呼吸器のチューブが外れて死亡、焼津市立総合病院)


 2001年に焼津市立総合病院に入院していた静岡県中部の男性(当時53歳)の人工呼吸器のチューブが外れて死亡したのは、病院の監視体制が不十分だったためとして、男性の遺族2人が同病院を開設している焼津市に対し賠償を求めた訴訟。
 男性は2001年5月、旅行先で倒れて千葉県内の病院に入院し、脳内出血と診断された。同病院は気管切開手術を行い、人工呼吸の措置が行われた。同年6月に焼津市立総合病院に転院したが、7月9日夜に人工呼吸のチューブが外れているのを見つけ、心肺蘇生を試みたが、翌10日未明に死亡した。

 静岡地裁(川口代志子裁判長)は、男性が激しい体の動きなどで人工呼吸器のチューブが抜け落ちることは予見可能だったとし、監視体制についても、看護師が頻繁に巡回し、心拍モニターなどを設置するという看護体制をとる義務を怠った過失があるとした。一方で、男性の逸失利益については、認めることはできないとし、市に2350万円の賠償を命じた。

(静岡など)

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