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H21. 7.13 高知地裁  ○(腹部大動脈瘤手術、多臓器不全、死亡)


 香川県立中央病院(高松市)で2005年、腹部大動脈瘤を人工血管に入れ替える手術を受けた男性(当時62歳)が死亡したのは、医師の誤った判断が原因として、妻と長男が香川県に総額約1億1800万円の損害賠償を求めた訴訟。
 男性は2005年1月、同病院への検査入院で腹部大動脈瘤が見つかり、2月21〜22日に同病院で手術を受け、27日に多臓器不全により死亡した。

 高松地裁(吉田肇裁判長)は、手術前の計画で医師が人工血管と接合予定だった大動脈の部位が、もろい状態になっていたと指摘し、医師はその部位を変更すべきだったのにこれを怠り、接合自体も思うようにいかず大量に出血し、結果として肝臓や腎臓などの機能障害が悪化し、多臓器不全に陥ったと認定して、医師の過失と男性の死亡との因果関係を認め、県に総額約4400万円の賠償を命じた。

(時事、読売など)

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