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H21. 8.31 仙台地裁  ○(精神科、自殺、予見可能、仙台医療センター)

H21. 8.31 仙台地裁 判決

 仙台医療センター(仙台市)の精神科に通院していた山形県米沢市の女性が2005年、センター内で自殺を図ったのは担当医師の対応が不十分だったためとして、遺族が国立病院機構(東京都)に約1億円の損害賠償を求めた訴訟。
 女性は2005年10月、診察室で医師と1時間余り面談していたところ、別の患者から、診療時間が長いと叱責され、その後、姿が見えなくなり、いったん発見した病院職員が目を離した間に、屋上の出入り口付近のドアノブにハンカチをくくりつけて、自殺を図った。蘇生措置が試みられたが、低酸素脳症で重体となり、2009年1月に死亡した。

 仙台地裁(沼田寛裁判長)は、女性はうつ病か人格障害とみられる症状があり、事故以前にも自殺を図ったことがあったと指摘し、本件事故は予見可能で、病院職員に見守りをさせるべきだったとして、約3300万円の賠償を命じた。

(共同、日刊スポーツなど)

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