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H21. 9.25 東京高裁  ○(帝王切開後、MRSA感染、心停止、脳障害、昭和大病院)

H21. 9.25 東京高裁 判決

 昭和大学病院(東京都品川区)で双子を出産後、院内感染で重い障害が残ったとして、都内の女性(38歳)と家族が大学側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審。
 女性は1996年6月に入院し、翌月、帝王切開手術を受けて双子を出産した。ところが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染して心停止となり、脳に損傷が生じた。現在も入院中。

東京高裁(石川善則裁判長)は、出産から3日後には感染症の原因菌がMRSAと認識できたのに、抗生剤を投与したのはさらに3日後であり、病院側は抗生剤の投与を開始する義務を怠ったとして、第一審判決と同様に、病院側の過失を認定した。そして、慰謝料など計約1億円、女性が退院した場合の看護費用として1日2万円(第一審・東京地裁判決より5千円増額)の賠償を命じた。

(朝日など)

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