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裁判官への贈賄 (逆手) 依頼者が弁護士に尋ねた。 「訴訟が始まる前に、裁判官につけ届けをしておいたらどうでしょうか?」 弁護士は、驚いて答えた。 「とんでもない。そんなことをしたら贈賄になって、裁判はあなたの負けになります。」 結局、その事件では、その依頼者の勝訴判決が出た。 依頼者は、大喜びで、弁護士に言った。 「あのとき先生には反対されましたが、やっぱり裁判官に届け物をしておいたんですよ。それが効いたんですね。」 弁護士は、びっくりして言った。 「あの謹直で知られた裁判官が、そのことを黙っていたとは信じられない。」 依頼者は、それに答えて言った。 この依頼者は、何と言ったと思いますか? ★ここで、考えてみてください。 依頼者の答 「いやー、なに、送り主の名前を相手方の名前にしておいたんで。」 (コメント) 出典(内容少し異なる。原文のままではない。) ザルチア・ラントマン編(和田任弘訳)『続 ユダヤ・ジョーク集』140頁以下 金子登(編)『ユーモアおもしろ読本』520頁以下 かつて、日本の法学者が、アメリカ人から、「日本では、裁判官の収賄がどのくらいあるんですか。」と尋ねられたという。 その法学者が、「まず、ありえないです。」と答えたら、そのアメリカ人は、びっくりして、不審そうだったという。 日本の裁判官の収賄事件は聞いたことがないし、多分ないのだろう。 このこと自体は賞賛されるべきことだろうが、逆に言えば、市民から隔絶した世界に生きているからだという問題点も指摘できよう。 このジョークでの付け届けは、『続 ユダヤ・ジョーク集』では、「アヒルの立派なやつ」1羽であるが、これは、どのくらいの価値があるのだろうか。 また、謹直な裁判官は送り返さなかったのだろうか。 |
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