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地球上で最も普及している言語は、ブロークン・イングリシュと言われているらしい。 米原万里『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮社・新潮文庫) 目次 プロローグ 通訳=売春婦論の顛末 第1章 通訳翻訳は同じ穴の狢か―通訳と翻訳に共通する三大特徴 第2章 狸と狢以上の違い―通訳と翻訳の間に横たわる巨大な溝 第3章 不実な美女か貞淑な醜女か 第4章 初めに文脈ありき 第5章 コミュニケーションという名の神に仕えて エピローグ 頂上のない登山 amazon 紀伊国屋書店 以下は、 第2章のp.98の記述 ーーーーー 聞き取るという観点からみると、何語にも固有の難所急所があるものなのだが、英語を商売道具とする通訳というのは大いに同情に値する。イギリス語がありアメリカ語があり、イギリスの元植民地であったインド、オーストラリア、カナダ、エジプトなどの人がしゃべる英語がある。地球上で最も普及している言語は、ブロークン・イングリシュと言われるほどだから、ドイツ人の英語、スウェーデン人の英語、日本人の英語、ロシア人の英語と、さまざまな英語を聞き取る能力を、英語通訳たるものは持たねばならないのであろう。 ーーーーー 上記に書かれている以外にも、例えば、シンガポールの英語はシングリッシュと呼ばれているようだ。 また、以下の本があるようだ。 Chinglish : Found in Translation ドイツ人の著者が、中国各地で出会った奇妙な英語を収集し、大笑いしたあとに、ふと、哲学的な意味を発見したり、たっぷり楽しめる小型本とのこと。 かなり前に、たしか小田実の文章だったと思うのだが、以下のようなことを書いていて、意を強くしたことがある。 どんなに頑張っても、クイーンズ・イングリッシュを身につけることは不可能だ。われわれ日本人としては、エスペラント的な英語という意味でイングラントができればよい。 イングラントでよいのだと開き直っているが、そのイングラントもままならない状態がずっと続いているのは残念である。 |
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